◆ ゆっくりクラブの歴史 ◆



〇 平成19年4月1日  ゆっくりクラブ開設 〇

メンバー5名とスタッフ1名。開所当初のゆっくりクラブは、ゆっくりのんびり、ゲームやDVD鑑賞をしたりの日々。居場所としての役割が大きくありました。しかし衝撃の「城山事件」を機に、内職作業を発掘することになりました。

「城山事件」というのは・・・毎日同じことばかりで、何もすることもなく「城山へでも散歩に行こうか!」と全員で歩いて城山へ行きました。
・・・でも 楽しいと思っていた城山散策だったのに、暑くて、暑くて、しんどくて、みんなヘトへト・・・。
「もうこんなの嫌でぇ!!」っと、片っ端から製函業者に電話営業!そして内職を行うことになりました。

内職は始めましたがその頃は、宮西にあるモルゲンビルの1室で和気あいあいと少人数で作業を行っていました。


  ○ 平成20年4月1日  ゆっくりクラブ 1室 拡張!! 〇

内職にもだいぶ慣れていき、メンバーも1人、2人と、少しずつ増えて行きました。

また、内職の他にも作業のレパートリーが続々増えてきました。食事提供「ゆっくりランチ&弁当」、まんてん企画からのマンション清掃、カレンダーの印刷製本など
充実した毎日を送れるようになりました。

2年目には、ゆっくりクラブの魅力にひき寄せられて、メンバーも10~15名前後となりました。

しかし、5、6人で丁度良かった広さの作業所でしたので、すでにパンク状態。嬉しい悲鳴ですね。

そこで、平成20年4月1日から、もう1室借りることになりました。 2F全てがゆっくりクラブに♪
作業所が2部屋になり、みんなに気持ちの余裕が出来たように思います。静かに過ごしたいと思う人の休憩場所ができ、広くなって作業にもゆとりができました。



  〇 平成21年4月1日  小規模作業所から  地域活動支援センターⅡ型へ移行 〇
週1回のミーティングでは、「ゆっくりクラブを自分たちで良くしていこう!!」っと、メンバーが主体となって進めるようになり、地域や病院のバザーにも積極的に参戦!!

すっかりおなじみになったゆっくりクラブのアイスクリン
 「ダブルで100円とはなんと安い!」っと、とても人気です。

ゆっくりクラブ3年目、今度はもっと大きな変化。地域活動支援センターⅡ型に移行しました。

気が付けば登録メンバーも30名近くに。若いメンバーも増えて就職や安定した生活など、個々の目標も様々になってきました。
そして、またまた手狭な状態になり、3Fにも進出。合計3つの部屋で、作業をしたり、休憩をしたり、ゆっくり毎日を過ごしていました。

しかし、不況という時代に、ゆっくりクラブも影響を受けて内職が少なくなってきました。
「これでは、メンバーの人数に対し、作業が足りない!ゆっくりクラブの中心的な仕事を考えなければ!」っと

21年7月始まったのが「いんさつの咲々屋」です。 名刺・チラシ・パンフレットなど、軽印刷を請け負うようになりました。



  〇 平成22年9月18日  宮西モルゲンビルから三番町へ引越し 〇

「宝くじで3億当てて、ビル買い取ってゆっくりクラブを広くするけんな!」  メンバーMさんの夢。

ゆっくりクラブはゆっくりメンバーみんなで作って行くぞっと、みんなが主体的になれる作業所を目指していました。

22年の夏頃、ゆっくりクラブ引越しの話が持ち上がりました。人数に対し、場所が狭いこと。これから拡大していく印刷作業で使用する機会やパソコンが置けないこと。

今後のことを考え引越すことが決定しました。

みなさんに引越しの件をお伝えした時は、愛着湧いた、思い出のいっぱい詰まったモルゲンビルから離れることを、皆さんすごく淋しそうでした。

みんなで荷物をまとめ、部屋の掃除も行いながら、新しい作業所の見学へ行きました。環境の変化が苦手な方々も、一生懸命心の準備をしていました。

そして、淋しい半面、わくわくした気持ちも伺えました。


9月18日、広い三番町のビルに無事に引越しが完了。 のびのびと過ごすことが出来るようになりました。

三番町7丁目11-6

1階で箱折や、お弁当作りの作業を。2階では印刷製本作業をしたり、休憩時間には、ゆっくり過ごしたり、お茶を飲んだり、将棋したり。


引越しから、数ヵ月、三番町がみんなの居場所、仕事場として定着してきました。



  〇 平成23年4月1日 地域活動支援センターから就労継続支援B型事業所へ移行 〇
通所しているメンバーさんは、それぞれペースも目標も違います。
20代、30代のメンバーさんは就労につなげたいという想いを持って通所されている方がほとんどです。
今まで、就労を希望していてもなかなか具体的な支援や、個別な対応が出来ていない状況でした。
体が動かなくなるまで、ゆっくりクラブに来たいのぉ・・・っと

居場所として必要としてくれているメンバーさんには、定期的な通所を通して今まで通りのゆっくりクラブで
就職したい!!という目標には、もっと充実した支援を提供出来るように。

そんな想いで就労継続支援B型事業所に移行します。


作業を通して、個々の目標に向かって自分のペースで頑張れる、安心した働ける場所に
そして、たくさんの笑顔があふれるゆっくりクラブでありたいと思います。


「宝くじで3億当たったら、みんなを世界一周旅行に連れってちゃるけんのぉ!!」

今のMさんの夢です(*^_^*) 


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