ドキュメンタリー映画「精神」のご紹介
監督:想田和弘



先日(09・7/14)松山シネマルナティックで想田監督を迎えてのプレミアム試写会がありました。
当法人社員の石丸さんからお声をかけていただき、参加しました。
19時20分から始まり、2時間の上映の後、想田監督のトークショー(質疑応答の形で)があり、終わったのが22時半・・・・。
くたくたになりました。
 
この映画は、「こらーる岡山」という精神科診療所での精神病の人たちの日常を切り取ったドキュメンタリー映画です。
監督が診療所の中で出会った人に(患者さんか職員かボランティアの人かわからないまま)映画の趣旨を説明して、
出演OKがもらえるとその場からすぐその人の行動の撮影を始める、という手法で
70時間以上の撮影編集をして2時間の映画になったそうです。

10人のうち8,9人は即座に断られ、残りの一人、二人が何とか承諾してくれたそうです。
12.3人の人が出演されていましたが、苦しい、死にたいと言われていた人が何人もいました。
実際、出演者のうち、3人の方が撮影から公開されるまでの間に命を断たれたことを、
実名で追悼テロップが最後に流れたことで知りました。

この映画には音楽もナレーションもテロップもなく、ただただ人間の言動、行動を追っているもので、
受け取る人によって感じるところが違います。
精神の仕事をしている人はもちろん、全く経験も知識もない市民の方が見ていただくと、
自分のいる場所の向こうにあるカーテンの奥の世界を泣いたり笑ったりしながら垣間見ることができると思います。

世界の映画祭ドキュメンタリー部門で最優秀賞をいくつもとった作品で、全世界での上映も続いているそうです。

 日本でも6月から全国ロードショーが始まり、松山では9月26日(土)〜10月2日(金)まで
シネマルナティック「ドキュメンタリー祭」にて上映されます。
 ぜひご覧になってください。

「シネマルナティック港町」
http://www.minipara.com/shikoku-mini/theater/luna2/index.shtml

映画「精神」HP
http://www.laboratoryx.us/mentaljp/index.php













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