◆ 全精社協補助金不正受給  読売新聞2009年10月21日(水) ◆





全精社協の補助金流用問題は私たちにとってもショックな事件ですが、
対象となったハートピアきつれ川という訓練施設(ホテル)は、
そもそもは厚労省の官僚が主導して当時の全家連(全国精神障害者家族連合会)に持ちかけたもので、
各社が報道する中で読売新聞の見方が一番正確だと考え、掲載しました。

計画、スタートの時点で全国で全家連批判が激しくありましたが、
全家連の一部の人たちはそのことに耳を貸さず、各地域の家族会の思いを汲むこともなく、
官僚の意のままに計画を進めたことで破産をせざるを得なくなったのは、本当に残念なことでした。

 厚労省は、鳴り物入りで始めた事業を破たんさせるわけにはいかず、
次に白羽の矢を立てたのが全国の社会復帰施設やグループホーム、ケアホームなどを運営する団体が加入している全精社協でした。

今回逮捕に至った人たちは事務局次長以外、その中身をあまり理解できないまま、
役を引き受けた時期には既にそういうことが起こっていたということだと思います。気の毒としか言いようがありません。

とはいえ、引き受けた職務上の責任を問われるのは仕方がないことです。
しかし、補助金が本来の目的に使われず運営に回さざるを得ない状態であったことは厚労省の担当者が一番わかっていて、
それでも補助金を出し続けたのです。

 元副会長が運営している施設はまじめに精神障害者の支援をしている私たちの仲間です。
何の関係もないところに絶対影響が及ばないよう、願うばかりです。

文責 谷本



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